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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第10章 素敵な素顔



カ「なら、家に来た時に他の兄弟とも会っただろう?

その時もペロス兄と2人の時と同じだろう?」

『いえ。それは違いました。

最初は不思議に思ってました。
ペロスペローさんと2人の時は”素”であるカタクリさんが、ペロスペローさん含めた下の弟妹と一緒のときは”素”を1部出してましたが、まだ固い感じ...完璧を崩さない感じでした。

そこで、1つの仮説をたてました。
もしかして、カタクリさんの本当の”素”を知るのは兄弟でも1部しかいないと・・・
前にお会いしたご兄弟の中でもカタクリさんの”素”を知らない完璧な兄だと思っている方もいた。
だから、その弟、妹に合わせて”完璧な人間”を”演じていた”という推理です。
そう考えれば納得いきます。』

カ「もともと俺が完璧主義だって考えにはならなかったのか?」

『なりませんでした。

有り得ないんです。完璧主義者なんて。人間絶対欠点は1つ以上あります。それでバランスを保てています。

何かがおかしいところがある。でも、カタクリさんにはそれが無い。
まぁ、カタクリさんが完璧主義者じゃないってところに1番確信ついたのは、ご兄弟、ブリュレさんとお話してたときでした。

ブリュレさんはしきりに”カタクリさんは完璧な人間”、”シャーロット家の最高傑作”と言っていました。
その話の度に、カタクリさんは否定的な言葉を言い、表情はどこか苦しそうでした。

もともと完璧主義者ならふんぞり返っても良いし、どこか見下した表情をしても良かった。
それが無かったので、何かあるのかなと。』

カ「それでか・・・最後に聞こう。なぜそう言いきれる?」

『カタクリさんは知ってますか?

”女の勘”は当たるんですよ。』

カ「ククククク....まさか、そこまで俺の目や表情を見ていたとはな。

お前には・・・椿姫には隠し事は出来そうにないな。」

『何度も言っている通り、私は表面上で人を見ません。

表情を見ています。

それにカタクリさんはその口元のファーがあるから、”口”は見えませんが、"目"は見えます。

よく言うでしょう?”目は口ほどに物を言う”って。』

カ「お前は何か能力でもあるのか?

なんでも見透かされそうで、怖くなるな。」

『私は人の表情や目を見て、雰囲気を感じとって最適な対応をしてきました。
自分が嫌われないために。』


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