社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第10章 素敵な素顔
『カタクリさん、すいません。おまたっ!!』
椿姫がカタクリの目の前で何かにつまづき、転びそうになる。
その瞬間、カタクリが椿姫の手を引き、カタクリの胸へ受け止めた。
カ「大丈夫か?」
『あっ!/////はい。ありがとうございます。///』
カタクリの逞しい腕の中で思わず赤面する椿姫。
2人はすぐに離れた。
カ「もう遅い。部屋へ行くか?」
『そうですね。』
カ「部屋まで送る。」
そう言うと、椿姫の部屋まで並んで移動する。その間の会話は無いまま、部屋の前まで着いた。
『カタクリさん、ちょっとゆっくりしていったらどうですか?』
カ「?!し、しかし、女性の部屋に入るのは・・・」
『カタクリさんなら、大丈夫だと思ってますよ。
入ってください。』
そういうと椿姫はカタクリを強引に室内へ入れ、1人がけのソファーへ座らせた。
椿姫はポットのお湯を沸かして、部屋に備え付けの紅茶を取り出し、カップの準備をする。
『私も、カタクリさんに聞きたいことあったんです。』
カ「...聞きたいこと?なんだ?」
椿姫は用意できた紅茶をテーブルに置いて、カタクリの向かいにある1人がけのソファーへ座った。
『カタクリさんは、なぜそんなに怯えた目をしてるんですか?』
カ「...何が言いたい?」
『そのままの意味ですよ。
どこか不安そうな、怯えた目をしてます。』
カ「何を根拠に?」
『1番の理由は、ペロスペローさんと2人で話をしてるときと、
他の人と話をしてるときの違いです。
他の人には先程言ったような目をしてます。品定めしてる様な、完璧を崩そうとしない所が。私と2人で話をしてるときもそうです。
対してペロスペローさんと2人で話をしてるときは、怯えも不安もない、落ち着いた目と雰囲気をしています。完璧を崩しても問題ないような。』
カ「そんなことはない。
勘違いじゃないのか?ペロス兄と2人だけだったのはひと月以上前だ。」
『いえ、例えひと月だろうが、半年前だろうが私はそう言いきれます。
何回も言ってるでしょう?私の特技は”観察”。そして、そういうのは私は忘れないんです。』