社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第10章 素敵な素顔
カ「その、前の会社である旅館で働いていた時に接客を身につけたわけだな。」
『(あ、本題戻った)
そうです。旅館での接客もあんまり教えられて無いですけどね。まともに教えてくれる人いないんですもん。
私はほとんど、上司や先輩の接客を見て学びました。
私お得意の”観察”ですね。』
小林「なるほどね。だからお客様一人ひとりに合わせた接客も可能だし、従業員を一人ひとり見れることができるのか。」
『はい。
旅館だと、あの人はあれに手をつけて食べ始めたから、これが必要になるって察知して持っていったりしました。
あそこはご飯は一人ひとり釜飯だったので、釜飯に手をつけたら汁ものを持っていく決まりだったので、一人ひとりその瞬間どういう動きをしているのかを常に見てました。』
小林「國生さんの観察力と視界の広さはそこから来ているんだね?」
『そういうことですよ。
だから、なんちゃってだし、仲居的な動きになってしまうんですよね。』
カ「その動きで良いと思うぞ。
接客の仕方や癖はそれぞれだ。
そしてその椿姫のやり方はお前が1番輝けるやり方だ。
俺は無理に変える必要はないと思う。」
『ふふふ。ありがとうございます。』
4人はそれからも話を続けた。
ある程度、お酒も食事も済んだところでお開きになった。
小林「カタクリ社長、ご馳走様でした。」
講師「ご馳走様でした。我々はこれで。」
カ「あぁ、今年もご苦労だった。
また来年からもよろしく頼む。」
小林「はい。良いお年を。」
講師「良いお年を。國生さん、また会えたらその時はよろしくね。」
小林「あ、そうそう、國生さん、1月後半にまたお店に行くから、よろしくね。」
『はい。お2人、本日はありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。良いお年を。』
小林と講師は椿姫とカタクリと分かれ、帰っていく。
カ「椿姫、もう少し話をしないか?」
『良いですが、カタクリさん、そんな時間あるんですか?
疲れていたりしません?』
カ「何も問題ない。」
2人は居酒屋を後にしタクシーを拾い、とある建物へ向かった。