• テキストサイズ

社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第10章 素敵な素顔



『はい。高卒後の就職だったので、学校に来た求人を見て決めていたんですが、その会社には

8時から22時勤務、シフト制、月8日休み

って書いてあったんですよ。それなのに、朝は6時出勤だし、自分達の夜の宴会場準備があるからって5時に来なさい、醤油差しとか鍋用のレンゲとか準備しておきなさい。しなきゃどうなるかわかるわよね?みたいな圧かけられて、しかもその時間は勤怠切るな!って言われちゃうし、人が全然いないからって全くシフト制にならなくてフル勤務だし、

極めつけは休日数でしたね。』

小林「休日数?」

『前の会社、旅館のグループ会社だったんですよ。

他にも4つくらい旅館とかホテルとかあって、その4つの旅館はちゃんと月8日休みだったんです。』

講師「じゃあ、國生さんのいたところは?」

『月6日休みでした。

いくら人がいないからって、月6日休みのフル勤務はいくらなんでも無理でしたね。

ただでさえ、私学生時代は全部文化系の部活で、運動も出来ないので、体力もないです。

だから、8ヶ月で辞めました。』

小林「3年くらいはって思わなかったの?」

『思いはしましたけど、メンタルもだいぶやられましたし、ストレスもありましたね。
食べる時間もない時もその時からありましたし、何より近くにスーパーとかコンビニもなくて娯楽もない、山ばかり・・・

私あの時、ここに3年いたら死ぬって本気で思ってましたもん。』

カ「まるで秘境なところにいたんだな。」

『ええ。秘境な扱いされてましたね。あの旅館。』

小林「失礼なこと聞くけど、そのときは体型の変化とか無かったのかい?

食べる時間もないって今と変わらない様な感じみたいだし。」

『あぁ、変わりましたね。

私もともとめっちゃ太ってました。
学生時代もクラスで1番くらいに。
全然痩せなくて、悩んでいたくらいに。太りやすいんでしょうね。
それで旅館で働きだしたら、食べる時間ないのに、ツアー客お出迎えしたら客室へダッシュして浴衣サイズ聞きに回るだったり、宴会場でぐるぐる配膳して回ってたら、自然と体重落ちましたね。』

小林「へえ。学生時代の國生さん見てみたいな。」

『良いもんじゃないですよ。

地元に戻ってきてから、少し体重も戻って、それで今の生活になってからは過去最高に痩せてますね笑』

/ 427ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp