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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第10章 素敵な素顔



『新入社員に、いきなり着物は着させませんよ。

最初は二部式っていう、着物の腰の辺りから上の部分と下の部分分かれている簡易的なものを着るんです。

その二部式は夜はパートさんか新入社員しか着ませんが、朝食会場とかでは全員着ます。

だから二部式の方が着慣れてますね。』

小林「着物はいつから着たんだい?」

『着物は夏ですね。8月のお祭りシーズンです。

基本泊まりに来ていたのはツアー客だったので、もちろんお祭りに合わせたツアーもあります。』

講師「なぜ?お祭りシーズンに?」

『時間があるんですよ。

普段の宴会とかツアー客の食事とかってなると、事前に料理セットしたり、配膳やらあったりで時間がないんです。

ただでさえ拘束時間が長かったから、少しでも休憩しようっていう考えですね。

お祭りシーズンはつまり、ツアー客もお祭りに行ってから泊まりに着ます。

その客は夜ご飯準備しなくて良いし、夜遅くに到着するから休憩時間も長かったですからね。

夜食は準備しましたけどね。

恒例らしいです。』

カ「その時の勤務時間は?」

『その時ですか?

通常は朝6時から夜10時で、日帰り昼食とか無ければ間に2から3時間程の休憩があって、日帰り昼食があれば時によっては1時間の時もあれば、宴会もあったりして、ぶっ通しでしたね。

お祭りシーズンは朝6時出勤は変わりませんが、11時くらいに休憩に入って19時に戻ってきて、各部屋に夜食をセットして、着物に着替えて、早くて9時~お出迎えして、浴衣サイズ合ってるか聞きに部屋に回って、夜12時とかに終わる感じでしたね。』

講師「ん?拘束時間長いレベルじゃないんじゃないか?

勤務時間も過酷なのに、長時間?」

『そこは私も思ったところなんです。

そもそも、前の会社には入ったあとに発覚した、求人票に嘘ばかり載せた問題があったんですよね。』

小林「嘘情報?」


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