社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第9章 兄弟姉妹
椿姫がウトウトし始めると、車を停める音がした。
カ「眠そうなところ悪いが、着いたぞ。」
『ぅうあぁ!
...す、すいません。つい、こんな安定感のある運転乗ったこと無いので…自分の親でもここまで安心出来る運転はしませんよ。』
カ「そうか・・・ほら、降りろ。」
カタクリは助手席側に回り、ドアを開ける。
椿姫は車を降り、カタクリの後に続き建物内へ入る。
『(エスコートも完璧。なんでも完璧だなー、カタクリさん。
運転も、仕事も、優しさも、気遣いも.....
こんな素敵な人そうそういないよなー。
女の人ほっておかないよなー。
こんな人、私じゃ釣り合わないな・・・
ん?なんかデカい建物があるけど・・・)
ここはどこですか?』
カ「俺の家だ。正確には実家だが、
週に何回か帰っている。」
『えっ!ご実家?!
そ、そんなことなら、もっとマシなの着てきたんですけど...』
カ「大丈夫だ。そんなに畏まらなくていい。
今回の目的は、椿姫を弟たちに会わせることだ。」
『弟たち?
さっきは弟としか言ってませんでしたよね?
ご兄弟多いんですか?』
カ「俺は兄1人、姉1人、弟44人、妹38人の計85人兄弟だ。」
『・・・お母様は何人で?』
カ「ママは1人だ。父親は43人いる。
全員結婚はしてないがな。だから子供が産まれたら、捨てられていた。」
『ひょえー!まさか逆だった!
(すっごぉーーー!父親1人で母親43人ならまだわかるけど、
まさか逆!未婚で子供だけ産んで、用無しバイバイ!!
っていうか、そんなに子供産めないよ!!
あ、心の声少し漏れた。)
まるでギネス級ですね。』
とある部屋の前まで着くと、カタクリは扉を開けて椿姫と部屋の中へ入り、ソファーへ座る様に促した。
カ「あぁ、ギネスにも載った。
早くて18歳から産み続け、最後は60歳だったから、
1番上と1番下との差は42歳差か?」
『えっ!定年の年まで子供産んだの?!
体力凄いな!私子供産んだことないけど、分かるよ、私は絶対無理!60歳まで子供産めない!!
ってかご兄弟もう、親子以上の差があるじゃん!
下手したら孫くらいの年の差だよ?!
...ってあれ?兄1人、姉1人ってことは、カタクリさんって年齢は...』