社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第9章 兄弟姉妹
2人はホテルを出るため歩き出す。
『朝、メールで書いてあった
"紹介したいヤツ"ってどんな人ですか?』
カ「あぁ、俺の弟だ。前から椿姫がどんな奴か聞かれていたんでな、今こっちにいるって言ったら、会わせろって聞かないからこうしたまでだ。
悪いな。」
『いえ・・・移動は何で行きますか?』
カ「俺の車だ。」
エントランスに着くと1台の黒い高級車が停車してあった。
『(おぉっ!初日に乗った車とはまた違う高級車・・・
あっちは営業車的な感じだったけど、こっちはかっこいいフォルム・・・私の車とは大違い・・・当たり前か)』
カタクリは助手席のドアを開ける。
カ「ほら、乗れ。案内する。」
『よ、汚さないか心配です。』
カ「大丈夫だ、そんなに乗っていないが、メンテナンスはしっかりしている。
汚しても、すぐクリーニングするから気にするな。」
『し、失礼します。』
椿姫は慎重に車内に入る。しっかり座ってシートベルトを締めたのを見届けたカタクリはドアを閉めて、運転席に回りシートベルトを締める。ホテルのボーイに促されつつ、車を走らせる。
カ「運転の上手い椿姫に見合うかわからんが、安全運転で行く。」
『えっ!私は下手な方ですよ。むしろすいません。あの時とろかったでしょう?』
カ「いや、逆だ。乗り心地良かったぞ。」
『そう言ってもらえて助かります。
(ひょえ~褒められるとは思っても無かった。
・・・にしても、男性が運転している横に座るのって初めてなんだよね・・・やばい!かっこいい////////
それに、今日は私服だし、ラフな格好もかっこいい///
惚れてまうやろ~!////////
でも、口元のファーは変わらず着けているのね。)』
カタクリは仕事ではスーツだが、今日はシャツにレザーのジャケットに下もレザーの少しキツめのパンツだ。足元は少し長めのレザーのブーツを履いており、首にはいつものファーが巻かれていた。
そんなカタクリの姿に椿姫は見惚れていた。
『(凄いなー。こんなにおっきい立派な車なのに、乱暴だったり危なかったりしない。
すっごい安定感あるけど、程よいスピード。
・・・あぁ!ヤバイ!寝そう...)』