社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第9章 兄弟姉妹
秘書「あのお弁当でよろしいですか?」
カ「あぁ、上級で頼む。」
秘書「かしこまりました。手配いたします。」
『上級って何?どんなのがあるんですか?』
秘書「それはお昼のお楽しみです。」
カ「店長研修期間の昼はいつもこちらで弁当を用意している。
椿姫の場合は社員食堂を好きに使ってもらっても良いが、今日は初日だ。
特別なものを用意しよう。」
『うっ!えっ?!い、いいですよ!普通ので!
そんな!萎縮しますって。』
秘書「せっかくですから。もう、手配もしましたし。」
『はやっ!やること早いよ!!』
そうこう話をしているうちに、時間のないカタクリは1つ挨拶をした後、自分の仕事へと戻って行った。
カタクリを見送った後、椿姫はサンドイッチを平らげ、片付けをして、トイレに行き、研修する部屋に入って開始を待った。
開始5分前に研修担当者が部屋に入ってきて、軽く自己紹介をして、2週間の流れを説明、その後講義を始めた。
あっという間にお昼の時間になり、秘書が朝に言っていた弁当が椿姫のもとに届く。蓋を開けると今まで椿姫の見たことのない、お弁当と思えないクオリティのおかずが所狭しと並んでおり、驚愕しながら美味しく頂いたのだった。
『(ヤバイ!このお弁当、美味しくて、ほっぺた落っこちそう。
いくらでも食べれる。)』
椿姫は気がついた時には全て平らげてしまい、お腹がはち切れそうだと思いながらも、幸福感に浸っていた。
昼からの講義も順調に進み、15時のメリエンダも済ませ、終わりまで集中力が切れることなく、その日の講義が終わるのだった。
講義が終わり、コンビニでお弁当を買ってホテルに戻って来た。
部屋は椿姫が出る時より綺麗になっていた。
弁当をテーブルに置き、そのままベットに横になる。
『ふー。楽しいなー。私の知らない事ばかりだったー!
ちゃんと経営とか、接客について知るのって良いね!
目からウコロだゎー!
・・・・ピロン・・ん?』
ベットでゴロゴロしてる最中、椿姫の携帯のLINE通知が鳴る。
椿姫は彰子ママかな?と思いながら、LINEを開いた。