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【文スト】愛故に【江戸川乱歩】

第9章 9、夢






プルルルルルル、、、





お昼休み、探偵社の皆でうずまきにお昼を食べに行く。


いつもの様な幸せな日々、


少し違うのは、滅多になることの無い僕の携帯がなった事で。





『ゆめ、、?』



電話はなんか恥ずかしい、というだけの理由で僕達恋人の連絡手段は専らメールだけのはず、、、。



ワイワイと騒ぐ探偵社員達をよそに、その電話に出る。









「らん、ぽ、、、、」


苦しそうな彼女の声がする。


どうしたのだろう、海の音もするような。


『ゆめ?どうしたの?仕事は?』


止まらない疑問に答えず彼女は続ける。


「あのね、さいごにらんぽの、こえがききた、かったの、」


『っ最後ってどういうこと!?今どこにいるの!?』


思わず震える声を荒げ立ち上がる。
視界の端に仲間達がこちらを見る様子が見える。


「らんぽ、だいすき、わたし、だけの、、」


「名探偵」と告げられた直後に銃声の様な音が携帯から鳴り響く。


その音を聞いただけで彼女が死んだ事を悟った。










胸ポケットにしまっていた眼鏡を取り出し、運転が出来る谷崎に声をかける。


『今すぐ車を出して。、、ゆめが、殺された。』




『、、、超推理!!』




最近聞いた誘拐事件は、

電話の海の音はどこだ、

ゆめに最近あった事は!

ゆめは今どこにいる!

ゆめを殺した奴は誰だ!!



怒りに任せ頭を巡らせる。






待っていて、ゆめ。


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