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陽の沈む夜に。

第3章 Attack of the Clones



「任務完遂に。」

「「「かんぱーい!」」」

あれから10年後。大人の色気が増したエキドナに、髭を生やしたオビワン、すっかり大人へと成長したアナキンの三人組は、ジェダイの寺院の中でも有名な仲良しな師弟関係を気づいていた。
そんな彼女らは、3か月程にも渡ったアンシオンの国境紛争から無事コルサントに帰還し、オビワンの部屋で久しぶりのコルサントに祝杯を挙げた。

「いやぁ、本当に厄介でした。おまけに僕だけ嫌われてた。」

「それは貴方が議員を煽るからでしょ?私でもしないよ。」

「だって!あの議員がノロすぎるんですよ。」

「だってもあーもこうもない。エキドナの言う通りだ。」

口をとがらせるアナキンがもう一本目をと酒瓶に手を伸ばす。エキドナはふと笑ってそんな彼の求める酒を差し出した。

「ありがとうございます。」

「アナキンは酔うと面倒だからほどほどにね。」

「分かってますよマスターエキドナ、そういえばあの男にはなんて言ったんです?」

「あの男?」

10年恋を拗らせているオビワンは、エキドナに関係する男の名前に手を止める。

「ブロスですよ、議員の息子の。マスターエキドナに求婚してたんですよ。知らなかったんですか?」

アナキンが言っているのは、エキドナに最初から最後まで言い寄っていたブロスという男だ。
顔立ちの良い議員の息子から、エキドナにジェダイをやめて腰を落ち着けないかと言われていたのだ。

「なんだその話は。」

「そりゃ言ってないからね。」

「で、どうしたんですか?」

「まさか、断るにきまってるでしょ?」

内心ほっとするオビワンにニヤ付くアナキンは、そんな様子を楽しんでいる。
そしてそんなアナキンを見たエキドナは、アナキンの足を蹴った。

「痛っ。」

「またオビワンの雷が落ちるからやめなさい。」

「またとはどういうことだ。」

3人で飲むことは少なくないが、このように誰かの部屋で気楽に飲むことはあまりなく任務先でが多かったため、新鮮で3人は楽しく酒を注いでいった。

「もう陽が登ってきたな。」

何時間と駄弁り、窓を見ればすっかり明るくなっていた。
陽の光が強く差し込み、まぶしさに目を閉じる。


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