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陽の沈む夜に。

第13章 The Clone Wars.7



「妙に静かだな。」

人質のいる中央広場を目指して進軍していると、妙な静かさにいつも通りお得意な嫌な予感を感じる。
そして不安に思いオビワンとエキドナが顔を見合わせたその時、
大きな地鳴りとともに砂埃の中から出てきたのは、大きな恐竜のような生き物だった。

「うっそ、」

「退却だ!」

瞬時に危険を感じ、退却を命じるが、大きな歩幅から逃げ切れるわけもなく、一人餌食になってしまう。
エキドナも例外でなく襲われてしまうが無駄な殺生はジェダイの道ではない。
うまくかわしてやり過ごしていたが、そんな生き物の数も減っていく。
気が付けばオビワンがフォースで生き物の心を操り、一か所に集めていた。

「橋を落としてくれ!」

狭い区画に生き物を集めると、その上にある橋を壊し、通せんぼをして彼自身うまく逃げて戻ってきた。

「おかえりなさい。」

「にしても何なんだあの生き物たちは。」

「自然にいたような感じじゃないよね。」

「分離主義者の仕業か。」

2人は気を取り直して、クローンたちを後ろにして歩く。

「かっこよかったよ。」

「え?」

「かっこよかったよ、オビワン。」

隠しているようだが隠しきれていない嬉しそうな顔をするオビワンにふふっと笑うとエキドナは得意げにした。
が、そんなイチャイチャもそこまで。
目の前のマンホールがごとごとと動き始め、マンホールのふたが外れた。

「撃つの待って。」

銃を構えるクローンたちにエキドナは静止の声をかけると、出てきたのはクローン兵2人とトワイレックの子供だった。

「どこで何をしていた!」

彼らは偵察から戻らなかったワックサーたちで、コーディは上官として叱る。
それに対してエキドナは、わあっと声を上げてワックサーの足に隠れているトワイレックの子供に近寄った。

「こんにちは、おチビちゃん。」

「???」

「かわいい~!!」

腕を広げると、大丈夫と思ったのかエキドナに飛びついてきたので、ぎゅーっと抱きしめて抱っこした。

「遅れたのはこの子が原因のようね。」

「彼女が近道を案内してくれました。町をよく知っています。」

オビワンはその子の目線まで腰を落とし、トワイレックの言葉で話しかける。
やはり練習生のころから勤勉だったオビワンは言語にも博識のようだ。


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