第12章 The Clone Wars.6
「愛してるエキドナ。」
「私こそ。オビワン、愛してる。」
「一生この気持ちは変わらない。もう離さない。」
そして2人は思いの分だけ抱きしめあう。どうしても埋まらなかった距離を埋めるかのように、そっと目を閉じて互いの感覚を感じる。
オビワンの大きなローブがエキドナを包んで、大好きな匂いに閉じ込められる。
ちょうど耳のあたりの高さにあるオビワンの髭がくすぐったい感覚も、爽やかな優しいミントの香りの整髪料の香りも、なにより、鍛え抜かれた大きな胸板が、エキドナを閉じ込めることで夢じゃないと教えてくれていた。
何も言わなくても自然と導かれるようにお互いの唇は重なり、深く互いを感じた。
このままどこかに逃げてしまおうか。なんて頭をよぎる。
しかし、彼ら、彼女らは、宇宙に名を馳せる将軍として戦わなければならない。
使命があるのだ。クワイガンの遺した使命もまた、果たさねばならない。
名残惜しくも、お互いの目を見ながら体を離すと、また愛おしくなって抱きしめあう。
こんなところ他のジェダイに見られればもう終わりだ。
だが、今は自分たちがジェダイであることなんて忘れて、互いに互いの愛をぶつけ合った。
それから2人はしっかりと手をつないで、エキドナの居た宿に戻り、一晩中寝る瞬間まで愛を伝えあいながら眠りについた。