第7章 The Clone Wars.2
しかし、調査も難航を極める。
吹雪は痛いほどの豪雪に代わり、エキドナとオビワンは奇跡的に見つけたドロイドの駐屯仮拠点を見つける。
小さな救命ポットほどの大きさしかない基地であるが、この天気と寒さをしのぐには充分であった。
拠点にいるレックスに警戒を怠らないことと、何かあればすぐに連絡することを伝えると、通信を切って身を寄せた。
「ドロイドにも暖房が必要なんだね。」
「さすがにオイルが固まるんだろう。彼らも万能ではないからな。」
拠点内は暖房を最大にし、氷点下を裕に越した外気温からの冷気を打ち消して、ぬくぬくとしている。
温まるまでに時間はかかったが、上着を抜いで一番下に着ていたいつも通りの服になる。
「飲み物は?」
「あぁ、貰おう。」
最低限に持ち合わせていた飲み物をオビワン渡し、彼が飲み終わった後にエキドナも口を潤す。
水筒を置いてふと息をついたとき、この急な安心感と願ってもいなかった2人きりのチャンスに自然と目が合う。
まるで焚火の火がぽっとついたように、2人の中に甘美な感情が芽生え、その熱は互いの目に映った。
互いの互いを望む顔に引き寄せられるようにキスをすると、それは段々と溶けていくように舌が絡まりあっていく。
高鳴る心臓と、身体の内からあふれる楽園への渇望にオビワンは、エキドナをゆっくりと押し倒した。
今の2人に”掟”は禁句。
ここにいるのは、成熟した男女。ただそれだけだ。
エキドナのいつも細いウエストに沿うベルトが外されると、襟は緩み、裏紐は緩む。
その行為だけで互いの熱い息がかかり、燃え上がる心を感じる。
オビワンは、はだけたエキドナの肩にキスをすると、愛おしい彼女にもう一度キスをした。
たとえジェダイとして間違っていても、それでいい。
間違いでないことを、今から2人で証明すればいい。
羽毛が詰め込まれたジャンバーが3枚ここにあることに感謝しよう。
3つとも下敷きにしたところで座るオビワンに引き寄せられ、彼の緩いあぐらの上に座らされると、
エキドナが彼のベルトを外して胸板を直接触り、乱れ落ちた前髪にキスをする。
そしてもう一度、愛しい相手を目に映すと、吹雪の夜に甘く溶けていった。