第23章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(後編)、の巻
.
智くんたちが鯖と共に去って(笑)から数時間後
漸く遅い昼食が出来上がった
甲板でダラダラ釣りをしていた野郎共を母さんが呼びに来て、皆でゾロゾロキャビンへ行くと
テーブルの上に所狭しと鯖料理が並んでいた
「わぁ、凄いねぇ櫻井くん!さばだらけだよ(笑)」
「そ、そうだねぇ、相葉くん(汗)」
見渡す限り鯖だらけの食卓に興奮気味の相葉くんと、引き気味の俺(笑)
「何か和食中心になっちゃったね(苦笑)」
智くんがお盆にご飯を盛った茶碗を満載してやって来て苦笑いした
「でも俺、和食好きだよ」
「そう?」
「うん。てか、智くんが作るものは何でも好き!」
「うふふ///」
俺は、お盆の上の茶碗を食卓に並べた
「後運ぶものは?俺なんか手伝おうか?」
「もうないわよ!」
お盆を手に取って智くんに訊いたら、妹が智くんの代わりに返事をした
「お前に訊いたんじゃないよ!」
「同じことでしょ!それより七海はどうしたの?」
妹が俺に押し付けた七海の姿を探してキョロキョロする
「あぁ、七海なら…」
「ん〜♪んん〜♪♪」
「はぁ〜い、お呼びぃ?」
二ノと一緒に昼寝中だと言おうとしたら、その2人の声がした
見れば、二ノが七海を背中向きに抱っこして、腹話術宜しく七海の手を掴んで振っている
「ん〜♪んっん〜♡」
「あたし、カズお兄ちゃんとたっぷりお昼寝してご機嫌よ♡」
「…本当にご機嫌ね(苦笑)」
二ノのなすがままに手をプラプラしている七海を見て苦笑いする妹
二ノと七海はソレを見て顔を見合わせると、クスクス笑っている
「……知らなかった……二ノって、子供好きなんだな」
「自分では“ガキは苦手だ”なんて言ってるけど、凄く面倒見が良いんだよ(笑)」
俺の呟きを聞いて相葉くんがニッコリ笑った
「いいなぁ〜、七海ちゃん可愛いなぁ〜///」
七海と仲良く腹話術ごっこ(?)する二ノを羨ましそうに見る智くん
「ん〜、んっ!」
「なんならカズお兄ちゃんに代わって抱っこさせてあげても良くってよ♡」
「うふふ、ホント?////」
智くんは可愛くうふうふ笑いながら、二ノの腕から七海を抱き上げた
.