第23章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(後編)、の巻
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遅いお昼ご飯の準備が終わって、お母さんが皆を呼んでくれたので
キャビンに皆がゾロゾロとやって来た
それで
ずっと昼寝していた二ノが、最後に来たんだけど
何故か七海ちゃんと仲良く一緒で
ソレを見て羨まそうにしていた僕に気付いた二ノが、七海ちゃんを僕に抱っこさせてくれた
「よいしょっと///」
「ん〜♪」
僕に抱っこされた七海ちゃんは、ご機嫌で可愛くきゅっと僕に抱き付いた
「ふふ、本当に可愛いなぁ///」
僕も七海ちゃんをキュッと抱き締めて、ぷくぷくのほっぺに自分の頬をくっつけた
(はぁ〜……赤ちゃんっていい匂い///)
ふんわかとしたミルクの匂いと、柔らかな肌の香りがする
(…良いなぁ赤ちゃん…やっぱ欲しいなぁ///)
その優しく暖かな体温と匂いに、胸がきゅんとなる
諦めたつもりの想いがまたこみ上げてきて、僕はついポロリと想っていたコトを呟いてしまった
「…はぁ…赤ちゃん産みたい///」
「Σうみッ!!!////」
僕の呟きを聞き逃さなかった翔くんが、素っ頓狂な声を上げる
「あ、聞こえちゃった?別に深い意味は無いから気にし…」
「嗚呼智くんッ!!!!」
─ガバッ
「んにゅっ////」(←また抱き潰された)
「俺にもっと甲斐性さえあればっ!!ゴメンよ智くんッ!!!////」