第23章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(後編)、の巻
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「さ、智くん……(泣)」
七海を抱きかかえた状態で半ベソをかき、途方に暮れる俺(←笑)
と
俺に抱きかかえられた七海が、ぐにぐにとカラダを捩って暴れ出した
「ん〜っ!(怒)」
「Σな、七海ちゃん?ど、どうしたんだ!?(汗)」
「んん〜っ!んん〜〜っ!!」
自分を抱く俺の手をベチベチ叩いて尚も暴れる七海
俺はどうすりゃ良いんだか解らず、親父に助けを求めた
「ちょ、ちょっと親父なんとかして…」
「ぅおぇえ〜〜っ」(←まだやってます)
「………どんだけ悪酔いしてんだよ(汗)」
親父が全く役に立ちそうに無いので、今度は茂を呼ぶ
「ちょっと茂さん!……し、茂さん?(汗)」
だがしかし
さっきまでその辺に居たはずの茂の姿が見えない
「あれ?…ど、どこ行ったんだろう?(汗)」
「茂さんなら、操舵室に戻ったよ」
弟が、再び海に釣り糸を投げ入れながら呑気な声で言った
「え?…も、戻っちゃったのか?(汗)」
「因みに俺は女の扱いが激下手だから、頼んなよ。兄貴」
「だ、誰もお前になんか頼らねぇよ!」
「あ、そ」
弟は柵に頬杖をつくと、あくび混じりに言った
「なら良いけどさ」
「………」
(とは、言ったものの…)
俺は腕の中の七海を見た
「んーっ!んーーっ!!(怒)」(←超ご機嫌斜め)
「………(汗)」
(ど、どうしよう?(泣))
「あ、櫻井くん!」
七海を抱っこして途方にくれていたら、相葉くんがニコニコ笑いながら声を掛けてくれた
「(助かった)あ、相葉くんっ!!///」
「俺も、女の子の扱いには自信ないからね♪」
「………そ、そうですか(泣)」
再び途方に暮れていると、何処からともなく可愛い舌っ足らずな声が聞こえた
…の、だが
「………ちっ。ちゅかえないなでがたでちゅぬ」
「………………………え?(汗)」
舌っ足らずな可愛い声からは想像できない台詞に、思わず目をむいてキョロキョロする
(な、何だ今の?……げ、幻聴か!?(汗))
「げんちょーなワケがないでちょう!」
「……………………え゙」
声のした方を恐る恐る見ると
物凄い不機嫌な顔した七海と目があった
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