第23章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(後編)、の巻
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「はぁ〜い、皆さんおっはよぅ御座います!」
朝になって
朝食をとるために行ったレストランのラウンジで待ち構えていた妹が
俺と智くんを見ると、例の旗を振り回して大声を上げた
俺は智くんがまだ本調子じゃないのにと思い、渋い顔で妹を睨んだ
「なんだよ朝っぱらからうるさいな!大体“皆さん”って何だよ!俺と智くんしか居ないのに!」
「良いのよ!雰囲気よ雰囲気!!
…そりゃ良いけどさとちゃん調子悪いの?」
妹が余り元気の無い智くんを見て、顔を曇らせた
俺はふんぞり返ると、智くんの代わりに答えた
「そうだよ!だからあんまでかい声出すなよな!!」
「Σえっ!?マジ具合悪いの!!?大丈夫さとちゃん!!!」
でかい声を出すなと言ったそばから叫ぶ妹
俺がもう一度文句を言おうとしたら、智くんが小さく欠伸をした
「ふぁ……ん?ごめん、何か言った?///」
「え、いや……だから、さとちゃん具合大丈夫かなぁって…」
「具合?別に何処も悪くないよ?」
「Σえっ!?でもだって、智くん起きてからずっと元気ないじゃん!!!///」
今度は俺がでかい声を出した(←笑)
「そぅ?僕はただ眠いだけだけど?」
「え?(汗)」
(ね、眠いだけ…?)
智くんはまた控え目に欠伸をすると、くしゅくしゅ目を擦った
「昨夜あんまり寝かせてくんなかったでしょう?……だから眠くって///」(←1日八時間以上寝ないと調子が出ない人(笑))
「え///」(←そして寝不足の原因を作った人(笑))
何時もの智くんなら、人前でそんな恥ずかしい事は口に出したりしないのに
寝不足で寝ぼけているのだろう
頻りに欠伸をすると、俺の腕に絡みついた
「ふわぁ〜……翔くん、優しいからカラダはしんどくないけどさぁ……眠ぃ///」
「そ、そそそぅ/////」
「………」
妹は俺らの様子をジト目で見ると、旗でトントン肩を叩きながら言った
「食事が済んだら九時にエントランスに集合ね!
今日はクルーザー貸し切って釣り行くから、釣り!!」
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