第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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人間、幸せに呆けていると、足元をすくわれるものだ
俺は智くんとのラブラブな日々に油断しきって
自分と智くんの関係が、世間的に見たらあまり歓迎されないって事をすっかり忘れていた
本当はそんなこと、俺と智くんの間には何の関係も無かったんだけど
未熟者の俺は、その事を目の前に突き付けらえて、まんまと狼狽えてしまった
それは、智くんにとって、世間に後ろ指を指されるよりも、きっと悲しい事だったに違いなかった
俺が、智くんの事を
“奥さん”ではなく“恋人”でもなくて
“友人”と言ってしまった事が…
事件は、何時ものデートの後、相葉くんのお店に向かう道中で起きた
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