第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
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「…特別な存在?」
「うん」
──コンコン
「ルームサービスです」
「はぁ〜ぃ!
櫻井くん、晩飯来たみたいだよ♪」
「う、うん…」
俺は生返事をしながら、ピョンピョン跳ねるようにドアへ向かう相葉くんの後ろ姿を見送った
(…特別な存在かぁ…
……
……
…って
それって、どう言う意味だ!?)
「口では言い表し難いかもね(笑)」
「Σんあ!?」
食事の乗ったトレーをテーブルに並べるボーイさんを手伝いながら
相葉くんが言った
(つうか俺、また独り言いってたんだな(汗))
項垂れる俺の向かい側に座って笑いながら、相葉くんがビールをグラスに注いだ
「ほら、二ノとおーのくんってさ、俺が二ノと知り合う前からの友達でしょ?
長いつき合いだしさ
それに、二ノって人懐っこくて誰にでもフランクに接する癖に、常に一線を引いてるトコがあるから
あんなに何でも話せる人って、おーのくんだけなんじゃないかな」
「…相葉くんには、何でも話すだろ?」