第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
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僕は焦って叫んだ
「お、お願いっ!相葉ちゃんは入って来ないでっ!!二ノだけで助けてっ!!////」
「助けて??おーのくん、どうかしたの?」
「……雅紀、部屋からフロントに電話して、スペアキーを此処まで届けてもらうように言って」(←何かを察したらしい)
「え?取りに行くんじゃなくて?」
「その方がホテル側も信用してくれるだろ。お前は電話したら部屋で待ってれば良いから」
「そう?解った」
相葉ちゃんは二ノの言うことに特別異議を唱えることなく、部屋に戻って行った
相葉ちゃんが居なくなるのを待っていたのか、少し間を置いて、ちょっと低い声で二ノが言った
「…大野くん、血塗れって、誰の血ですか?怪我したんですか?」
「えっ?…えと…怪我じゃない…その……翔くんが、鼻血を…///」
「……鼻血ね」
二ノは相変わらず低い声で静かに言った
「縛られてるのは大野くんだけ?」
「う、うん///」
「縛ったのはあんたの上で鼻血塗れで気を失ってる変態ですか?」
「うぅ………ぅん////」
「……全く、人が居ない間に何をやってたんだか…」
「……////」
恥ずかしさのあまり黙り込んでいたら、間もなくホテルの人が来た
それで
二ノが何やら話をして、鍵を開けてもらい、ホテルの人には戻ってもらったようだった