第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
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「翔くぅ〜ん!しっかりしてぇ!////」
僕は、ぴくりとも動かなくなってしまった翔くんを助けようと
必死にもがいて、腕を解こうとしていた
「う〜、うぅ〜、……取れないよぅ(泣)////」
でも
もがけばもがくほど、腕を縛ったネクタイが締まってしまい
オマケに翔くんがお腹の上二ノしかかって居たから、動くに動けない
「ふぇ〜ん、翔くぅ〜んっ……お願い目ぇ覚ましてぇ(泣)////」
──ドンドン
「大野くん!大野くん居ますかっ!?」
「に、二ノっ!?////」
一体どうしたら良いだろうと、半分泣きながら途方に暮れていたら
ドアを叩く音がして、二ノの緊迫したような声が聞こえた
僕はもう、自分が恥ずかしい格好をしていることなんか忘れて、必死に叫んだ
「二ノ助けてぇっ!僕動けないのぉっ!!」
「た、助けてって!?動けないってどうしたんです!!?櫻井さんは居ないんですか!?」
「だから!翔くんがお腹の上に乗っかって気を失ってて、血塗れで僕縛られてて…」
「Σはぁあっ!!?」
「………あ////」
ここに来て、改めて自分の今置かれている非常に恥ずかしい状況に気付く
と、ドア越しに相葉ちゃんの声がした
「二ノ、おーのくんたち部屋にいた?」
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