第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
(…結局、忙しかったんじゃないのかな?(苦笑))
切れた電話を半ば呆れて見ていたら、翔くんが丁度お風呂から出てきた
「智くん電話してたの?二ノ?」
「うん。旅行の話をね…行くってさ」
「そっか、まあ、そう言うだろうと思ってたけどさ(笑)」
翔くんは頭をタオルで拭き拭きやって来て、僕の背中にぴったりくっ付いた
「智くん、お風呂は?」
「うん、僕は朝入るよ…夏場は寝汗かいちゃうから出かける前にシャワー浴びたい」
「そう…」
翔くんは髪を拭いていた手を止めて、僕を後ろから抱き締めた
フワッと、シャンプーの香が漂う
「…じゃあ、もう寝る?」
「うん///」
お風呂上がりの翔くんから漂う、清潔な香りと暖かさが
何となく僕を落ち着かない気持ちにさせた
(…はぁ、僕ったら、なんてはしたないの……翔くん明日仕事なんだから、早く寝なくちゃならないのに///)
何だか恥ずかしくなって、少し俯いた僕の項に
翔くんの唇が押し当てられた