第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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それに引き換え…
(僕…ちゃんと翔くんの役にたってるかな?)
ろくに働いた事も無くって
家事と絵を描く事くらいしか能が無い僕なんて、何の役にもたってないんじゃないだろうか
(でも…翔くんに訊いても、きっと僕は居るだけでいいとか言うに決まってる)
「……」
(何か無いのかな…僕に出来る事…翔くんが喜んでくれる事…)
返却された本を棚に戻しながら、何か僕に出来る事は無いものかと考える
(そういえば、新婚旅行から帰って来てから暫くの間やたらに女装してって言われたっけ)
(自称(笑))新婚旅行に行った時に、旅館の仲居さんが僕のコト女の人と間違って
それでイイ気になった僕は、旅行の間中女装をしていたのだ
(※詳しくは『青い鳥』をご覧下さい♡)
(女装して待ってたりとかしたら喜ぶかな?)
でも女物の服なんて持ってないし…買いに行くの恥ずかしいし…
「…あ、そっか」
僕は本棚の陰に隠れて、妹さんにメールを送った
<時間があったらお買い物に付き合って欲しいんだけど、いいかな?>
送信
(赤ちゃんがいるんだもんね…無理かな)
…って思ってたらすぐに返信が
<いつ?今から?あたしは何時でもOKだよっ!!>
「……」
…取り敢えず、良かった(笑)
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