第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
「……裕子ちゃん、まだやろか……」
裕子さんに電話をしてから、数十分
俺と智くんが、例のヤツを仲良く向かい合わせで手を取り合って致していた後ろで
村上がボソッと呟いた
「んん〜、裕子さん遅いねぇ、智くぅん♪」
「んん〜、しょおたんだったら、マッハで来るのにねぇ♪」
「んんん〜!そりゃ、さとちくんに呼ばれたら、地球の反対側のサンパウロ辺りに居たって音速で来るさぁ〜♡」
「んんん〜〜!!サンパウロって、どこぉ?///」
「ブラジルだよぅ、さとたん♡」
「そぉなんだぁ、しょおたん物知りたんで、かっくいぃ////」
「そう言うさとたんは、めちゃきゃわいぃ////」
「いっやぁ〜ん♡しょおたん大好きぃ♪」
「………お願いや裕子ちゃん………早よう来て(泣)」
と、その時
村上の切なる願い(笑)が通じたのか、来客を告げるベルが鳴り響いた
「Σき、来たかっ!?裕子ちゃんが来たんかっ!!?
さ、櫻井くん、早よう出てぇな!!!」
「ん〜?…はぃはぃ」
俺は智くんと手を繋いだまま、玄関に向かった