第22章 櫻井家+αの沖縄(どたばた)家族旅行!(前編)、の巻
『…え…そやけど…』
少し戸惑った様な声を出す裕子さん
翔くんはそれでも、構わず続けて言った
「二人きりで話してると、お互いに冷静さを欠いてしまうって事もありますから
僕ら第三者が居た方が良いでしょう」
翔くんがそう言うと、考え込んだ様に少し間を空けて、裕子さんが言った
『………解りました…今からお邪魔させてもらいます』
「そうして下さい。今、マンションの住所を教えますね
…メモ、取れますか?」
翔くんは、自宅マンションの住所を裕子さんに教えると、お待ちしてますと言って、電話を切った
「おい村上、裕子さん今から来るってさ」
「お、おぅ………そうか……解った」
村上さんは、眉間に物凄いしわを寄せて難しい顔をすると、小さく頷いた
(………て、言うか)
……翔くんが……
……翔くんが……
(………カッコいいよぅ////)
僕は翔くんのシャツの端っこを握り締めて、僕の旦那様の顔を、ぽぅっとなりながら見詰めた
と
翔くんが、僕の熱い視線に気付いて僕をみた