第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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振り向くと、店員のお兄ちゃんがこっちをガン見している
これまた明らかに敵意丸出しの眼
(智くん…君は何処行っても狙われてるんだね(泣))
そんな事はお構いなしで楽しそうにお買い物をする智くん
と、さっきのお兄ちゃんが智くん目がけて突進してきた
「今日は何かお探しのモノはありませんかっ!?」
「え?ああ…特には…」
流石に面食らう智くん
「何でも言って下さいっ!!何でも出しますっ!!!」
必死過ぎ(苦笑)
「えと…じゃ、じゃあね…」
智くんそんな、何も無いのに無理して…
「び…ビーフン…」
「はいっ!ただいまっ!!」
売り場に猛ダッシュするお兄ちゃん
程なくしてビーフン片手に戻って来た
「お待たせしました!ビーフンですっ!!」
「…あ、ありがとうね(にっこり)」
(Σああぁっ!?それでも営業スマイルは忘れないのね!!)
「またどうぞぉ〜!!////」
顔を真っ赤にして必死に手を振るお兄ちゃん…なんか哀れだ
(しっかし…そこら中に敵が…)
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