第21章 BAR Loutsの一日、の巻
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PM.5:30
BAR.Louts 開店
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「いらっしゃいませ、ようこそLoutsへ」
「いらっしゃ〜い」
開店と同時に、ココ最近の常連が店に入って来る
「ちわっす!今日も綺麗ですねぇ、和也さん♡」
「ど〜も。てかお前毎日毎日…んとに大学生って暇なんだな」
「暇でも暇じゃなくても来ますよぉ!和也さんの美しいお顔を拝見するためなら♡」
「あっそ」
素っ気ない態度の二ノの隣からおしぼりを客に手渡す相葉くん
「ははは。で、何飲む?」
「ジンジャーエール♪」
「…お前な、たまには酒飲めや。ココはBARだぞ」
ソフトドリンクを注文する客に、白い目を送る二ノが、冷蔵庫からジンジャーエールを取り出す
「だって、和也さんはカクテル作んないでしょ?
ソフトドリンクだと和也さんが出してくれるからさ〜♪」
「………お前出せ、雅紀」
グラスとジンジャーエールを相葉ちゃんに押し付ける二ノ
「えぇ?そんなぁ!」
「あはは、出してあげなよ二ノ(笑)」
ジンジャーエールをグラスに注いで二ノの手に握らせる相葉くん
「……面倒くせぇなあ」
仕方ないって顔で客にグラスを出す二ノ
「相葉さん、余裕っすねぇ。良いんですか?間男相手に接客させても」
「はは、心配には及ばないよ(笑)誰がどんなに色目使っても、二ノは絶対靡かないから」
「…バカ///」
「……ちぇ」
照れる二ノを見てふて腐れる客
「でも、眺めるのは個人の自由だからね。何時でもどうぞ?」
「……」(←何時か奪っちゃると思っている客)
「……」(←アイツ、煽って遊んでやがるなと思っている二ノ)
「♪♪♪」(←でも大して何も考えてない相葉くん(笑))
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そうこうしている内に、間もなく時刻は7:00
そろそろ混む時間です
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