第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
「うふふ…じゃあ、僕は、翔くんバカだね(笑)」
「ははは、そうなの?」
「そうだよ?決まってるじゃん!」
「決まってるんだ(笑)」
ビーチサイドに停めた車の前で立ち止まると
翔くんはもう一度僕のお尻を支え直した
「ん〜…」
「?……翔くん?」
車まで辿り着いたのに、何時までも僕を背負ったままでいる翔くんの顔を覗き込んだら
何だか難しい顔をして唸っていた
「どうかしたの?」
「んん〜………下ろしたくないな、と」
「え?……僕を?」
「うん」
「何で?」
「だってさ、おんぶしてたら人目を気にせずに堂々と智くんのお尻を触ってられるじゃん」
とっても真面目な顔でそう言い切る翔くん
「……おばか////」
「はは、やっぱバカでしょ?俺(笑)」
「もぉ〜…////」
翔くんは、暫く車の横で僕をおんぶしたまま、僕のお尻を頻りに支え直していた
だけど、流石に限界だったのか
「手が痺れて来た」
と言って、渋々僕を下ろして助手席に座らせてくれた
「部屋に戻ったら、またいっぱい触ろっと」
「……///」
「ダメ?」
僕はやっと聞こえるかなって位の小さな声で、悪戯っぽく僕の顔を覗き込む翔くんに答えた
ダメな訳、ないでしょ
…って///