第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
「…どうして電話に出てくれないの?…何処に行っちゃったの…?」
涙でびちょびちょになった顔を上げて、携帯電話を見る
と、それが急に鳴りだした
僕は間髪入れずに電話に出た
「もしもしっ!翔くん?今、今どこにっ…どこに居るのっ///」
『俺と撫で肩を間違えるとは、どう言う了見ですか』
「!!っ……二ノ……二ノなの……?」
『そうですよ。(元)学園のアイドル二宮和也です。決して撫で肩じゃありません』
「……二ノ……///」
翔くんじゃなかったショックと、電話の相手が二ノだったことへの安堵感で
抑えていた嗚咽が一気に漏れ出した
「ぅえっ……二ノっ……ふっ…ふぇっ……ど、ぉしよぅ……二ノぉっ……ぅわぁあん////」
『ど、どうしたんですか大野くん!?(汗)』
コレには流石の二ノも驚いたらしい
メッタに出さないような慌てた声を出した
「しょ、くんが……しょぉ、くん、がぁっ……うぇえん////」
『櫻井さんがどうしたって言うんです?また病気の疑惑でも浮上したんですか?』
「ちがっ……ちが、ぅの……////」
僕は込み上げる嗚咽を一生懸命堪えて
二ノにコトの詳細を話して聞かせた