第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
「今日は何しようか?智くん何処か行きたいトコある?」
保養所に付いてから二日目の朝
宿の食堂で朝食を取りながら、翔くんが言った
「ん〜…僕、海が見たいかなぁ」
「はは、智くんは海が好きだね(笑)」
「うん♪」
「よし!」
翔くんは、さっきからずっと掻き混ぜていた納豆をどぱっとご飯の上に掛けると
ソレを一気に口の中に掻き込んだ
「ふぁあ、あひゃめひふっひゃら、いこほふぁ!」
(訳:じゃあ、朝飯食ったら、行こうか)
「んもぅ、翔くんたら、そんなにお口にご飯詰めて喋ったらだめでしょ(笑)」
僕は笑いながら翔くんの口から飛び散ったご飯粒を拾った
「ひょれも、ふぁべる!」
「え?拾ったご飯粒も食べるの?ばっちぃよ?」
「らっふぇ、もっふぁいなひ」
「勿体無いって……あ///」
翔くんは、お口をモグモグさせながらご飯粒を僕の指ごとパクリとくわえた
「ちょっと、翔くん…ゃん、くすぐったぃよ///」
「むふふ……うみゃひ♪」
「もぉお、おばか////」
僕は文句を言いながら、翔くんのお口のご飯が全部飲み込まれるまで、指をハムハムされていた