第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
「沢山買っちゃったねぇ翔くん(笑)」
智くんのお許しを得た俺が、お菓子やら何やらをかご一杯に詰め込んだ為
買い物の量が半端なく多くなってしまい
俺と智くんは、片手に一つずつデッカイ買い物袋をぶら下げて歩いていた
「だねぇ、智くん…ね、やっぱ荷物全部俺が持とうか?」
「良いって、僕女の子じゃないんだから」
「でも、その辺の女子よりめっちゃ可愛いよ?」
「そんなの関係ないでしょ///」
「でもさ、俺が色々買っちゃったから…」
「だぁめ!」
智くんは可愛らしくほっぺを膨らませると言った
「翔くんが両手に荷物持ったら、手ぇ繋げないじゃん!///」
Σお、奥様ったら何ちゅう可愛いコトをッ!!
「あぁっ!智くんをムギュッとしたいのに手が空いてないッ!!(泣)」
「あははは///」
じゃれ合いながら保養所へ向かう俺たちの後を、不審な人影が付いて来ている事に
この時、俺も智くんも、ちっとも気付かずにいた