第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
「えへへ…智くん♡」
「うふふ…翔くん♡」
「さぁ〜としくん♪」
「しょぉ〜おくん♪」
「しゃ〜とち……ん?」
愛しの妻を抱きしめて何時ものヤツ(笑)に興じていたら、何だか嫌な感じの視線に気付いた
んで、視線を感じた方に振り向くと
陳列棚の陰にフッと人影が隠れるのが見えた
「……?」
(何だ?今の…)
「翔くん、どうかした?」
振り向くと同時に隠れた様に見えた人影を確認しようと
後方をぐいんと覗いている俺を見て、智くんが不思議そうに言った
「うん、今なんかちょっと…」
「ちょっと?」
「ん〜……何でもないよ(苦笑)」
確かなコトじゃないのに、智くんに心配掛けることは無いと思い
俺は言葉を濁して誤魔化した
「??」
智くんは頭の上に吹き出しでハテナマークが浮かんでいそうな、かわうぃいキョトン顔をした
「へんなの」
「Σぐぉおおぉおッ!!智くん超絶カワユスッ!!!///」(←結局最後は何時ものヤツ(笑))
ぐわしっ
「んにゅぅ///」
「はぁ〜もう、智くん可愛いぃ♡」
「ぃやん、翔くん恥ずかしいよぅ///」
「恥ずかしくないよぅ♪どうせ知り合いなんか居やしないんだから♪」(←そう言うことなの?)
恥ずかしがって赤くなるかわうぃい智くんを抱き潰していた俺は
さっきの不審な人影のコトなんか、キレイさっぱり忘れてしまっていた