第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
今日の僕はどうかしてる
こんな風に翔くんを誘うことなんか
…滅多にしない
(…もしかしたら、嫌われちゃったかな?///)
僕は自分のしている事が急に恥ずかしくなって
翔くんから顔を背けた
その、露わになった首筋に
ペットボトルを握り締めて冷たくなっていた、翔くんの手がそっと置かれる
「はっ…………ぁ///」
火照ったカラダに齎された冷たい感触に
思わず身震いする
(あぁ……どうしよう……冷えちゃったなんて、嘘だって……バレちゃう///)
ただ、抱いて欲しかったから、ついた
薄っぺらな嘘
カラダに触れられたら、本当は翔くんが欲しくて火照っているコトなんか
すぐ、バレちゃうのに…
「…ぁ、………ぁあっ……///」
「……」
翔くんの冷たい手が
ゆっくりと、まるで僕のカタチを確認する様に、僕の体を這い回る
僕は貴方のされるがままに、椅子に座り凭れて、ただ熱い息を吐いている
(あぁ………気持ち好いなぁ///)
翔くんの優しい手の動きと、ひんやりとした感触が
何とも言い難い、幸せな快感を感じさせてくれる
(…翔くんとのエッチは何時もそう……何時も……幸せ…)