第20章 ぷちバケーションin保養所、の巻
「わぁ…お部屋も綺麗だねぇ///」
「うん、そうだね」
翔くんの宿舎を後にしてから、僕らは真っ直ぐに保養所へ向かった
前に一度場所の確認もしていたし、元々宿舎のすぐ傍にあったので
保養所へはあっと言う間に到着した
早速部屋へ入ると、外観に違わない可愛らしい造りのお部屋で
二つに別れた部屋の一つが寝室になっており
ツインのベッドが置かれていた
それを見た翔くんが、眉を顰めた
「ベッドツインなの?何でダブルじゃないんだ?」
「仕方ないよ、男二人で泊まるんだから、普通は友達同士だと思うでしょ?」
「何言ってるの智くんッ!
智くんは友達なんかじゃない!俺の可愛い奥さんだ!!///」
「そりゃ、解ってるけど…」
「いいや解ってない!解ってないよッ!!///」
翔くんはどう言う訳だか大きな声で叫ぶと、両手を振り回した
「ど、どうしたの翔くん?落ち着いて…」
「だってシングルベッドじゃ、思い切りエッチ出来ないじゃんッ!!
二人で寝るのだってキツキツで眠れないだろ!!俺智くんと別々のベッドで寝るのぜっっってー嫌だッ!!!///」
「………翔くんたら///」
僕は駄々っ子の様に両手を振り回す可愛い旦那様に、ムニュっと抱き付いた
「たまには良いじゃん…
…なんかさ、僕が初めて翔くんの部屋にお泊まりしたの思い出さない?」