第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
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「…嘘」
「まあ、確かめなかったけどね。俺達くらい長く付き合ってると、色々あるのよ」
「…ニノは?」
「ん?」
僕は落したフォークを拾いながら言った
「…ニノはした事あるの?…浮気」
「あるよ」
「………」
フォークが再び落下。
「あのバカが浮気した時に腹いせって言うか…まあ、すぐやめたけど」
「…おかしいよ」
「大野くん?」
「…そんなのおかしいよ///」
腹いせって?
ていうか相葉ちゃん酷いよ…なんで浮気なんかするの?
「…僕わかんない…そんなの///」
「アンタ本当に俺より年上なの?」
半泣きで棒立ちする僕をニノが椅子に座らせる
「…そんなの…おかしいもん…僕は絶対浮気なんかしないもん」
「まあ、大野くんは浮気が本気になっちゃうタイプだよね」
「……」(←前科者なので何も言えない(笑))
「とにかく、あんまりのめり込んじゃ駄目だよ?いざって時のダメージがその分でかくなんだから」
どうやらニノは僕があんまり翔くんにべったりなんで、心配してそんな事を言ってくれているらしい
「…いいもん…もしも翔くんの心が僕から離れちゃうことがあったら…
…僕は、ショックで頭がおかしくなっちゃった方がましだもん///」
「…大野くん」
そんなこと、絶対ないって思うけど
もし…もしも…
「ニノが何て言おうが、僕には翔くんが全てなの。
翔くんに必要とされなくなったら、僕は僕でいる意味なんか何にもないんだ」
「……」
「僕は…翔くんの為に生きてるの…
…翔くんと一緒に生きてくために此処にいるんだ…
…だから…僕」
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