第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
部屋の中に入ると、早速脱ぎ散らかした寝間着が僕を出迎えた
「……散らかしてるだろうとは思ったけどさ(苦笑)」
僕は苦笑いしながら寝間着を拾って、取りあえず持ってきた食料品を冷蔵庫に仕舞った
それから
たった一晩でどうやったらこんなに散らかせるんだろう?
って首を捻りたくなる部屋を手早く片付けて、夕飯の支度に取り掛かる
「もう帰って来ちゃうかなぁ?」
昨日も随分遅くに帰ってきたみたいだけどな、とか思って時計を見る
「もう7時かぁ…昨日着信があったのはもうちょっと遅い時間だったな」(←酔っ払っていて電話が掛かって来たのを覚えてない(笑))
でも
遅くまで仕事をしてきっと沢山お腹を空かせて帰って来るであろう翔くんに、すぐお夕飯を食べさせてあげたくて
僕は出来るだけ急いで夕飯の支度をした
「……そろそろかなぁ?」
宿舎に到着してから、一時間余りが過ぎた
翔くんに来ることを伝えて居なかった僕は、もしかしたら外で食事を済ませているのではないかと、若干不安になって居た
(…もしそうだとしたら、明日に回せば良いかな…)
レンジでチンじゃなくて、作り立てを食べさせてあげたかったのになって思って
ちょっぴりガッカリしていたら、玄関の鍵を開ける音がした