第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「あぁ、櫻井さん」
宿舎に着いて、管理人室の前を通りかかったら、管理人さんに声をかけられた
何事かと思って、足を止めて振り向く
「…はい、何でしょう?」
「さっき、先日いらしてたキレイな方がいらっしゃって、櫻井さんの部屋に入りたいとおっしゃったのでお通ししたんですが
…よろしかったでしょうかね?」
「………え?」
(先日いらしてた……綺麗な人…?)
…………って
「ささっ……智くんが来てるんですかっ!!?////」
「い、いえ、下のお名前は伺ってないので…」
「智くふぅううーーーんッ!!!!////」
管理人さんの話を最後まで聞かずに、俺は宿舎の自分の部屋を目指して猛ダッシュした
(智くんが智くんが智くんがっ…!!!)
「智くんが来てくれたんだぁっ!!ひゃっほぉーーーいッ!!!!///」(←笑)
部屋の前まで行くと、部屋の中から灯りと一緒に夕げの芳しい香りが漏れていた