第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「あぁ…疲れた(汗)」
俺は宿舎の部屋に入るなり、バタッとベッドに倒れ込んだ
ぐったりうつ伏せになってシーツに顔を擦り付けたら、仄かに甘い香りが…
「はぁ…智くんの、匂いがする///」
昨日の夜は…
「…良かったなぁ…ぐふふ///」
Σはっ、いかんっ!!
(そんな、昨夜のコト思い出してニヤニヤしてる場合じゃなかった!)
俺は急いで携帯電話を取り出した
「昼間はメールしか返せなかったからな…」
(一刻も早く肉声を聞いて無事を確認せねばッ!!)
俺は急いで智くんに電話を掛けた
何でそんなに急いで居るのかと言うと
実は
人手が足りないと言うだけあって、仕事は想像以上に忙しく
智くんから来たメールも、遅い昼休みになってからやっと確認したくらいだった
しかも
その確認したメールの内容が…
(何でニノがうちに泊まんなきゃなんないんだ?
百歩譲って迎えに来てくれたのは良いとして、何も俺の留守中に泊まりに来るこたないだろうよ!)
仲が良いって言ったって、限度ってもんがある
第一、ニノの魔が差して、智くんを襲わないとも限らない