第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「大野くん、こっちこっち!」
「え?ニノ??」
振り向くと、緑と黄色の配色の可愛いミニクーパーから、ニノが顔を出していた
「もう着いてたの?」
「だから、すぐソコまで来てたんですって」
僕は小走りに車に向かった
「荷物は後ろに乗っけて下さい」
「うん」
後部座席に荷物を乗せて、助手席に乗り込む
「ありがとうね、ニノ。
…でも、大丈夫?昨日も仕事だったんでしょ?」
「大丈夫ですよ。
一昨日大野くんから電話で事情聞いた後、雅紀に次の日仕事休むって言いましたから」
「え?…ニノ、昨日仕事休んだの!?」
僕の為に!!?
「だから、言ったじゃないですか」
ニノは僕にシートベルトを締めさせながら言った
「俺は、大野くんが一番大事なんだって♪」
「もぅ…ニノったら///」
「後ね」
ニノは車を発車させてから、楽しそうに言った
「櫻井さんが留守の間、俺、大野さんち泊まりますから♪」