第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
…言うんじゃないかなぁ、とは、思ったけど(苦笑)
「僕も抱いて欲しいけど…次の水曜日まで、我慢ね?///」
「ぅえ〜ん…智くぅ〜ん///」
「…愛してる翔くん…寂しいけど、僕、毎日貴方を想ってるから」
「うぅっ………お゙でぼぉーーーッ!!!(号泣)」
「……(笑)」
僕は翔くんの顔をキレイにしてあげてから、彼を部屋から送り出した
姿が見えなくなるまで、お互いに手を振り合う
僕は、その愛しい姿が見えなくなってしまってからも彼が行ってしまった方をぼんやりと眺めていた
でも、僕もバイトがあるから早く支度をして帰らなくてはならなかったので
仕方無くとぼとぼと翔くんが泊まる部屋へ戻った
それから軽く部屋を掃除した僕は、簡単な夕食のおかずを作ってラップをして、それを冷蔵庫に仕舞った
「…後は…なんかしておく事ないかな?」
部屋を見回してやり残した事はないか確認していたら、携帯が鳴った
「あ、ニノだ」
こんな朝早くに珍しいな、何て思いながら電話に出る
「もしもし、ニノ?どうしたのこんな早くに」
『別に何時に電話したって俺の勝手です』
「そうだけど(笑)」
可愛く悪態を付くニノがおかしくてクスクス笑ってたら、ニノが言った
『実はちょっと魔が差して、車でアンタをお迎えに来てるんですよ。
近くまで来てると思うんですが…宿舎の詳しい住所教えて下さい』