第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
あの時は
僕はまだ潤くんとちゃんとサヨナラしてなくて
…潤くんを騙して、翔くんと二人で温泉旅行へ行った
“新婚旅行”
なんてフザケて言ってたけど
正直に言えば、後ろめたい気持ちがあった
…でも、今は違う
「僕、良い子で我慢するよ。
一週間経ったら翔くんの所に行って、一緒に休暇を過ごせるんだもん…でしょ?///」
「う、…うぅ…///」
「…?翔くん??」
翔くんは唸りながら僕の首筋に顔を埋めている
どうしたのかと思って顔を覗こうとしたら、翔くんが急にガバッと顔を上げた
「俺もッ…俺もお利口でがばんずる゙ぅ゙ーッ!!!///」
「……うん///」
(…でもぉ……一週間は、長いなぁ///)
僕は、もう一度翔くんの涙と鼻水を拭いてから訊いてみた
「ねぇ、翔くん…やっぱり明日だけ、付いてっちゃ…………ダメ?///」
「ダメな訳がなかろうでしょうッ!!なかろうでしょうがッ!!!///」
「んむにゅ////」(←また抱き潰された(笑))
そんな訳で
僕は荷物持ちと称して、明日だけ翔くんに付いていくコトになった。