第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「きゅきゅきゅ急すぎじゃないっすか?!」
「そうだ。だから温泉休暇でお前を釣ったんだ」
「Σんなっ!!」
はは、填められたのかッ!!
「でも安心しろ。天然温泉の保養所の話は本当だ。
大野さんと二人でゆっくりして来い」
ぶっちょはまた不敵な黒笑いを浮かべると、手をひらひらさせた
「解ったらさっさと仕事しろ。今日は早めに帰してやるから」
「い、いや、早めに帰してやるて、ぶ、部長ッ(汗)」
「行かせて下さいと言ったろ?撤回は却下だ」
Σしょんなぁッ!!
「ぶっちょのすかぽんたぁあああーーーんッ!!!(爆裂号泣)」
俺の悲痛な雄叫びは、またフロア中に響き渡り
後日ライオンキングの異名が復活したらしい(←笑)
こうして
智くんと甘ぁ〜ぃ温泉休暇と言う(←甘いとは言ってない)ぶっちょの撒いた餌にまんまと釣られてしまった俺は
千葉の果て(果て?)まで一週間もの間出張する事になってしまった
(…あぁ…)
「…智くんに、何て言おう…(泣)」
早く帰宅できるのにも関わらず
俺の肩は、何時も以上に撫でっていた