第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「は?アイツ免許持ってたの?」
前にニノの別荘に遊びに行った時は一回も運転しなかったぞ?!
「ペーパーだったんだよ。
免許取ったは良いけどあの子おぼっちゃんだから、何処に行くんでも運転手が付いてるんだもん(笑)」
ど、どんだけセレブなんだニノ(汗)
「だからね?それも教習所で講習受け直したらしいよ(笑)」
「……」
(ニノって、案外健気なんだな)
「そうだよ?一途だしね」
「……」
実は声出してるんじゃなくて智くんの超能力で頭の中を読まれてるのでは…(←違います。アナタの独り言です)
(まぁ、何にしても、浮気じゃなくて良かった(苦笑))
俺は智くんからてんこ盛りのご飯茶碗を受け取りながら
また日を改めて、ニノと出来れば相葉くんをうちに招いてお礼とお祝いをしようかな
なんて思っていた
一連の騒動が一段落して
俺はもう当分ごたごたは無いだろうなんて高を括っていた
だがしかし
いくら何だって、そんなに次から次に色んな事が起きる訳がないと思っていた俺は
翌日出社するなりぶっちょから発せられた一言に
久々にライオンキングの異名を思い起こさせる絶叫を披露する羽目になったのだった