第19章 ライオンキング出張へ行く、の巻
「そっかぁ、ニノが調理師免許をねぇ」
「うん。今日から相葉ちゃんところで働くんだって」
ニノが知らぬ間に帰ってしまったあの日から数日後
ニノは相葉くんのバーで働く事になったらしい
今夜から働きますと言う報告を受けて
人様のことに関しては貝の如く口が堅い智くんが、夕飯の支度をしながら教えてくれた
「じゃあ、二人して夜遅くまで働いて大変だな」
「うん、そうなんだけどね」
智くんはおかずを食卓に並べながらクスクスと笑った
「なんかね、ニノったら“夜更かしが過ぎるのは美容と健康によろしくない”とか言ってね?」
「うん」
「閉店までは働かずに相葉ちゃんより早めに仕事を切り上げるコトにしたらしいの」
「はぁ?!ニノのやつ、自分だけ早く先に帰る気か!!?」
「ふふっ…それがね///」
智くんは可笑しそうに口を押さえた
「一緒に車でに帰った方が経済的だからとか言ってね」
「うん」
「店の休憩室で数時間仮眠を取った後相葉ちゃんと二人で車で帰るんだってさ
…ニノの運転で(笑)」