第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
…そうなのだ
時を逸してしまっただけなら、別に訊きにくいって言っても僕とニノの仲だもの
訊こうと思ったら何時だって訊ける
…だけど…
(何か訊かないでって雰囲気だったんだよね…)
でも、訊いて欲しく無いってコトは、何かヤマシイコトが…
「……そんな訳ないかな」
「何が?」
「ん〜ん、何でもナイ。
でも、一緒に居た人のコトを訊く訊かないは置いておいて、お礼はしたいな」
お家に来てもらって話してる内に、もしかしたら、ニノの方から話してくれるかも知れないし…
「うん、じゃあ呼ぼう!…何時が良い?」
「ん〜…じゃあ、日曜日のお昼くらいは?」
「日曜日?土曜日じゃなくて?何で??」
「んぅ〜…///」
理由を訊かれた僕は、何だかちょっと恥ずかしくなってしまって
顔を隠すように俯いて答えた
「…だってさ…土曜日は二人きりでデートの日なんだもん///」
「あぅあーッ!!智くん可愛いッ!!!///」
「ぅぎゅ///」
僕は何時も通り何故かイキナリ感極まった翔くんに抱き潰されながら
何となくスッキリしないこの胸のモヤモヤが、タダの僕の取り越し苦労でありますようにって、思っていた