第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
「ふわぁ…眠れないの?智くん」
翔くんはあくび混じりに伸びをして、僕を優しく抱き締めた
「うん……ニノの事が気になって…」
「あぁ、さっき言ってたレストランでニノを拉致ったとか言う…」
「拉致ったて(苦笑)」
「そんなに気になるなら、俺が代わりに訊いてあげようか?」
「え?」
翔くんはニッコリ笑うと、ちゅって軽くキスをしてくれた
「かわり?」
僕は翔くんにぴっとりくっ付いたまま首を傾げた
「うん。
智くん、なんかタイミング逃しちゃって訊きにくいんでしょ?」
「うん…そうなんだけど…」
「だからさ、また家にこの前のお礼とか言ってニノを呼んでさ。
んで、俺がそれとなく訊いてあげるよ」(←それとなくなんて訊けるんですか?)
「ん〜…でも…訊いても良いのかなぁ」
「ん?どういうコト?」
僕はギュギュッと翔くんの胸に抱き付いた
「だって…何かさ……触れて欲しくないっぽかったから…」
「そうなの?」