第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
「………はぁ///」
「何だ、さっきから溜め息ばかりついて。どうかしたのか、智」
「ん〜……何でもナイ///」
僕は覗き込むように僕の顔を見る潤くんから顔を背けて、指先をにじにじと弄った
レストランで潤くんにデザートブッフェをご馳走になっている途中で
「昔の知り合い」
とか言う同年代のイケメンに捕まったニノと別れて店を出た後
僕は、送ってくれると言う潤くんのご好意に甘えて車に乗せてもらって、自宅へ向かっていた(←だから危ないってば)
それから車中で、潤くんは頻りに色んな話を聞かせてくれてたんだけど
僕は翔くんの体のことが気掛かりで、ちっとも頭に入らなくて
ずっと上の空だった
「何でもないって顔じゃないぜ?」
「ん…///」
潤くんが僕の頬に、撫でる様に手を置いた
「それにこの前見た時より痩せたんじゃないか?
ちゃんと飯食ってるのか?」
「…食べてるよ…さっきだって食べたじゃん」
「食べたって言ったって、ニノが食べてるのを横から摘み食いして味見しただけじゃないか。
ニノが男に連れて行かれた後はお茶しか飲んでないし」
「……そうだけど……」