第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
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「///もう、ほら帰るよ!」
可愛く酔いっぱけた智くんを連れ帰ろうとその腕を掴んだら
智くんが、超絶可愛く駄々をコネ始めた
「うぅ〜ん、さとたんやぁらぁ〜♡」
「うぅ〜ん、おとたんもやぁらぁ〜♡」
「中年のおじさんがやるとキモチ悪いわよ、アナタ」
(母さんの言う通りっ!!)
で。
帰りたくないと可愛く駄々をこねる智くんをなんとか宥めて、泥酔親父を母さんに押し付け
なんとか玄関まで智くんを(引きずって)連れていく
それから俺は、酔って手元が覚束ない智くんに靴を履かせてあげた
「甲斐甲斐しいわね(笑)」
「何時もはやってもらう方なんだけどね(苦笑)」
智くんになんとか靴を履かせ、自分も靴を履き終えた俺は
オネムモードに入った智くんを抱きかかえて、車に乗せた
「じゃあ母さん、また今度ゆっくり来るから」
「そうね、待ってるわね」
そう言ってにこやかに手を振る母さんに見送られ、俺は家に向かって車を走らせた
「…うぅ〜…ぱぱぁ」
「ふふ…寝言いってるし」
(でも仲良くなってくれて良かった…仲良過ぎって気もしないでもないけど)
父親にちょっと(←ちょっと?)嫉妬を覚えながらも
やっぱりうちの智くんは最強だな…なんて
俺は、なんだか誇らしい気持ちになっていた
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