第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
翔くん
人間って我が儘な生き物だね
何時でも他人を羨んで
無い物ねだり
自分がどんなに恵まれているのか
自分にどんな幸せがあるのか見もしないで
勝手に、不幸になってしまう
翔くん僕は
どれだけ望んでも貴方の子供を授かる事は出来ないけど
海より深くて、空のように無限な貴方のその愛を
永遠に独り占めする事が出来る
これ以上の幸福があるだろうか?
これ以上の贅沢が存在するだろうか?
ねぇ、翔くん
僕って…
「…ぁ、あ…僕、は…世界、ぃち、の…幸せ、者…だね…」
「…そりゃ、俺の台詞だから」
「んんっ…///」
「痛い?どっかキツい?」
何時も以上に、もどかしい程優しい貴方の愛撫に震える僕に
貴方の優しい声が降ってくる
「…ぃたく、なぃ、し…キツく、なぃ///」
「…キモチイイ?」
「ん、んっ…ぃぃ、ょ///」
「…俺の奥様は、宇宙一可愛いな///」
トロケそうな笑顔で貴方が僕の頬を撫でる
僕は汗で滑る貴方の、筋肉質な背中に腕を回すと
その水滴を指で拭い取って、口に含んだ
「しょぉくん、は…汗の、一滴まで…僕の、だょ…僕が、独り占め、してるんだ、から…///」
「…///」
ちょっと照れたように唇を噛んで、貴方が囁く
「ホントに…宇宙一可愛くて、宇宙一、色っぽいよ…///」