第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
「翔くん、お風呂すぐ入るでしょ?」
お家に帰ると、僕は翔くんの鞄とスーツを何時も通り受け取って仕舞いながら訊いた
「ん〜…まだ、良いかなぁ」
「でも、今日は土曜日じゃないんだから、明日も普通にお仕事があるでしょう?
早くお風呂に入って寝ないと…」
「まあ、そうなんだけど、さ」
翔くんは言いながら僕の腰を抱き寄せると、ちゅっ、って軽くキスをした
「風呂に入る前に、ちょっと軽く運動しようと思ってさ」
「軽く?///」
「うん、かぁ〜るく♡」
「きゃっ///」
“軽く”って言いながら僕を横抱きにすると、翔くんはぴょんとベットに飛び乗った
「…軽い運動はお嫌ですか?奥さま」
「ん〜…軽くなくても、良いよ?///」
「ふふ…ダメ、今日は飛びきり優しく抱きたいから」
「…何時も、飛びきり優しいじゃん///」
ちょっと拗ねた顔を作ると、翔くんが口を僕の耳元に寄せて、掠れた声で囁いた
「だから、何時も以上だよ…」
「ん…///」
「……可愛い」
その掠れ声に身震いする僕を見て
翔くんが愛しげに目を細めた